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2009年7月 4日 (土)

路上生活する女性

朝日新聞記者の竹信三恵子さんの話を聞く機会がありました。

格差社会について、で、
女性は昔から貧困だったのに、男性の若者が貧困になって初めて世の中で現代の貧困が注目されている・・・ということから始まったのですが、
私の取って衝撃的だったのは
「女は路上生活者にもなれない」というものでした。

男の路上生活者は、寝る際に、顔を出して寝るのだそうです。
そうすると、たいてい、フツーの人々は、そこに人間がいると認識して避けていくので、眠れるのだそうです。

ところが、寝ているのが女とわかると、声をかけてくる(春をひさぐというような話)し、言うことを聞かないと乱暴されかねないようで、危険なのだそうです。どうしても路上で生活をせざるを得ない女性は、服をそれはそれはたくさん着込むのですが、それは自分の身を守る手段だとのことです。

社会のセーフティネットがあまりにも小さくて浅く、ちょっと階段を一つ踏み外しただけで奈落の底に落ちていく、どこにも引っかかる場所が無いままに・・・という日本の現状がいくつも紹介されて、胸が重くなりました。

そんな話を聞いてから1週間も立たない昨日、東海道線の駅の階段下で歩道に横たわる女性を見ました。今までにも何度か見かけた人です。

寝るときには、たいてい壁に平行に、つまり道路の端に、道行く人の邪魔にならないようにしていました。

ところが、昨日は、歩道の中程まで足を投げ出すようにして横たわっている上に、ピクリとも動かないのです。

乗る予定のバスがきても女性が気になってしまい、バスを2本見送ってしまいました。

見えるところに派出所があるのですが、ケンカでも無い限り、警察官は見て見ぬふりです。というか、警察官も困るのでしょうね。

くるぶしが、点字タイルの突起にあたっているし、絶対痛いだろうなぁと思えます。眠っているのではなく、もし、命に何かあったら・・・

20分もたったでしょうか、点字タイルに乗っている足がゆっくり動き、のっそりと起き上がりました。

はぁ~~~

どうやら私は息を詰めていたようです。

その女性にとっては何も変わっていないのですが、
私は勝手にホッとしたのでした。

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