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2014年3月21日 (金)

ベビーシッター

四半世紀の昔、出張が多い職種だったため結婚を機に退職を決めたものの、退職を知ったお客様から転職をすすめられて結婚式の3週間前に転職。高校1年生で立てたライフプランどおり、1回目の転職の際のまったく仕事をせず、どこにも所属しない10日間をのぞいて、ずっと働いてきました。

出産前後の休暇と息子達が保育園に入るまでの期間をのぞいて、ず~っとです。

なので、熱が出た!風邪を引いた!けがで安静にしているように!という、息子達が保育園に登園できない日は、いろいろな人のお世話になったのです。

その中に、プロのベビーシッターさん達がいました。

インターネットに今ほど充実した情報が載っていなかった頃、頼りは電話帳でした。

あとは、育児雑誌でしょうか。

数社を比べて、横須賀に事業所のある小さなベビーシッター会社から初めてのシッターさんが来てくれた日のことは、よく覚えています。

ベビーシッターを頼むきっかけになったのは、長男の風邪でした。

3歳になったある日、風邪をひいて発熱し、保育園を休むことに。けれど、ぐったりしているわけではなく、食事も取れていたのです。気管支喘息があったので、風邪で呼吸が少し苦しくなっていたのは心配でしたが、気管支拡張剤を処方されていましたし、3時間ほどの留守番をさせても大丈夫と私は判断し、会社には行かないけれど、近隣のお客様に書類を届けに行くことにしたのでした。

スーツに着替え、チョット行ってくるね、お昼までには帰ってくるよ、玄関の鍵はママが閉めていくからお布団に入っていなさい・・・と玄関で靴を履いていたら、長男が玄関にやってきたのです。

見送りかな?寂しいのかな?・・・と、長男を見ると、様子がおかしい!?

顔が青く、首を押さえて、少し飛び上がるようにしていました。

おそらく数秒は、私は何が起きているのかわからなかったと思います。

長男は、痰がのどにからんで、呼吸ができなくなっていたのでした。

背中をドンドンとたたき、洗面所に連れて行って無理矢理水を飲ませ、何とか痰が切れたときには、力が抜けてしまいました。

留守番をさせるわけには行かず、仕事先にはお詫びの連絡をして、長男と一緒に過ごしました。

そして、その後も体調不良の時に留守番をさせることはしなくなったのでした。

ベビーシッターの料金は、保育園の料金とは比べものにならないくらい高く、次男三男を頼んだ頃は、8時間2人の子をお願いして1万数千円でした。

それでも、長男の時の恐怖を考えると、大人の目のないところに子どもを置いていくことはできません。

あらかじめ私が休めるときには、私が休み、次に夫、その次に学生だった妹、フルタイムで働いていた実家の母、パートタイムの姑、リタイアした舅、近所に住む夫の兄嫁・・・

保育園からお呼び出しがあるときも、遠方に仕事に行っている私が迎えに行くまでの間、誰かが保育園に迎えに行き、夫の勤め先の応接セットで見ていてくれたりしたのです。

ただ、身内とはいえ、風邪がはやる季節、順番に息子達が保育園を休むと、お願いも限界になって、やはりプロにお金を出してお願いする方が気楽ということもありました。

なにしろ、相手は、子育て経験もあり、かつ、子ども大好きオーラ全開の人たちなのです。

人見知りする時期の息子達も、初対面のシッターさんに、あっさり抱っこされるのでした。

子どもをみる場所は、原則、子どもの住んでいる家。親が法事などで留守にする場合のみ、シッターさんの自宅にお泊まりというサービス内容でした。

預かっている間の出来事は、それは細かくメモが残され、何時におむつを替えた、トイレに連れて行って便の様子はどうだった、あらかじめ用意していく食事を温めて食べさせた、お昼寝は○時間、絵本を読んだ、お話をした、ご機嫌はどうだった・・・と、一切手を抜かず、子どもの様子をよくみていてくれることが伝わります。

中には、子どもの世話以外のことをしてはいけない規則にもかかわらず、子どもが昼寝をしている間、手持ちぶさただったので、食器を洗い、隣室に山積みにしていた洗濯物をたたんでおいてくれたりという主婦目線満載の方もいて、恐縮しつつも本当にありがたかったです。

あるとき、事業所の責任者である男性と、少し詳しい話をしました。

シッターは子育て経験さえあればいいというものではなく、人柄を厳しくチェックするということでした。なので、広く募集することはせず、すでに信頼に足る仕事をしているシッターからの紹介で雇うことがほとんどだと言っていました。

また、派遣されるシッターさんの交通費は実費を負担するのですが、この金額を抑えるために、なるべく近隣の人を派遣されるようでした。

ということは、近所のスーパーでばったり会う可能性があるわけです。

実際、長男と「ぞう列車」の合唱団に参加したとき、一番お世話になった回数の多いシッターさんと一緒になり、びっくりしつつ、とても嬉しかったのですが、シッターさんにしてみれば、きちんとした仕事をしておかなければ、近所との関係がまずくなりかねないでしょうから、そんなこともしっかりした仕事の姿勢につながったとも思います。

いずれにしても、シッターさんへの信頼を裏切られたことはまったくなく、この数日のニュースを聞いて、親御さんが何よりつらいだろうと思いながらも、きちんとした仕事をしているシッターさん達も心を痛めているのだろうなぁと思えてなりません。

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