書籍・雑誌

2009年10月20日 (火)

チェンジング

「チェンジング」金の星社 吉富多美著 1400円+税

イジメを乗り越える小学生の男の子の成長物語か・・・と読み進むうち、大人も子どもも関係なく、ひとりの人間として自分にできることをひとつひとつ丁寧にやっていこうよ、自分の目で見て耳で聴いて、考えて行動しようよ・・・ということが書かれていることがわかってきました。

小5の三男が「おもしろかったよ~!!!」と、持ってきたときは、親としての義務感から手に取ったのですが・・・

夏休みに「ヨハネスブルクへの道」で読書感想文が書けず、親子で疲れてしまった経緯があるので、おもしろいって、どんなおもしろさなんだろう、ギャグのひとつも載っているってことかしら?と、何の期待もせずに表紙をめくったのでした。

ところが、ところが!

家事も仕事も終わり、家族4人とも就寝した24時過ぎ、一気に最後まで読んでしまえるほどおもしろかったのです。

主人公の大夢(たいむ)は、母を亡くした後、声を出すことを父に禁じられていました。その理由に涙が出ます。

大夢はイギリスの歴史物語「チェンジングワールド」や「アンナマリー短編集」を読んで勇者に憧れますが、自分が勇者になれるなどとは思っていません。それでも自分を見失わないように考えている言葉ひとつひとつに、そうだそうだと、うなづいてしまいます。

大夢がイジメっ子から逃げる際、偶然飛び込んだ家で、ある出会いがあります。それは、大夢の父の心も救うことになりますが・・・

大夢の気持ちになったり、仲間の女の子の気持ちになったり、大夢の父の気持ちになったり・・・、どの人の気持ちになっても心がゆさぶられてしまいます。

今の私に必要なのは、香奈子さんのようになること。子どもの味をわかってあげられる大人になること。

子育ては、忍耐だなぁ・・・と。私が勇者になるためには、忍耐が足りないのでしょう(時々、自覚しますが、すぐに忘れてしまいます)。

三男がそれを私に伝えたかったのだろうか? と思うと、申し訳ないやら情けないやら。翌朝は、笑顔で「おはよう~!」と迎えたのに、「おぅ」と小さな声でうなづくだけの対応をされ、一瞬ムッときたのですが、がまんがまん・・・

大人が大人でいることの大変さ、心が大人になるって大変なんだよ、「チェンジング」読んで、そのあたりを子どもたちにわかってもらいたいものだと思うのですが、まだまだ難しそうです。

でも、児童書、あなどれませんね。おすすめです!

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